高島易断
火地晋|意味・卦辞爻辞解説
火地晋䷢:一言で読む 晋は、太陽が地上に出て、明るさが少しずつ高くなる卦です。進む、認められる、上に引き上げられる時ですが、正しい光に従って進むことが大切です。 現代語訳 晋は上が離、下が坤です。離は日、火、明るさ。坤は地、柔順、広く受ける力です。太陽が地の上に出れば、初めは低くても、やがて高く昇り、万物を照らします。だから晋は進む、昇る、上へ行くという意味になります。
導入
一言で読む
晋は、太陽が地上に出て、明るさが少しずつ高くなる卦です。進む、認められる、上に引き上げられる時ですが、正しい光に従って進むことが大切です。
現代語訳
晋は上が離、下が坤です。離は日、火、明るさ。坤は地、柔順、広く受ける力です。太陽が地の上に出れば、初めは低くても、やがて高く昇り、万物を照らします。だから晋は進む、昇る、上へ行くという意味になります。
卦辞は「康侯、用て馬を錫うこと蕃庶、昼日三たび接す」です。康侯は明君に認められた諸侯、功ある臣です。多くの馬を賜り、一日のうちに何度も接見される。これは、能力や功績が上に見いだされ、正式に礼遇され、昇っていく象です。晋の進み方は、こっそり抜け道を使う進みではありません。明るい場で、明徳と功績によって上へ行く進みです。
ただし晋は、何でも順調に上がるだけの卦ではありません。初爻には進もうとして摧かれることがあり、二爻には憂いがあり、三爻でようやく衆の信を得ます。四爻には鼫鼠のように位を盗み貪る危険があり、五爻では得失を気にしすぎない度量が必要になり、上爻では進み過ぎた角を内側の整理に用いることになります。明るさが上がるほど、徳、信、節度が問われます。
実際の読み方
晋を得たら、昇進、評価、発表、事業の前進、社会的に見えるようになる流れを見ます。ただし問いは「上がれるか」だけでは足りません。自分の進み方は明るいか、衆に信じられているか、上の明に従っているかを見ます。
仕事では、成果を隠さず出す時です。人間関係では、正面から認められる形を作ります。名誉では、飾りより明徳を重くします。進みたい一心で、疑い、貪り、裏工作、強引な整頓へ流れると、晋の光はすぐ濁ります。
卦辞
一言で読む
功績と明徳が公に認められる時は、明るい場で礼にかなって進むほど厚く遇されます。
現代語訳
晋では、康侯が多くの馬を賜り、昼のうちに三度も接見されます。つまり、功ある人が明るい場で正式に認められ、厚く遇される、という字面です。康侯は、たまたま得をした人ではありません。国を安んじる功があり、明君から礼をもって遇される臣です。坤は国、邦、安らかさ、馬、衆の象を持つので、侯、康、馬、蕃庶が出ます。離は日なので昼日です。昼に三たび接すとは、陰でひそかに近づくのではなく、明るい日に公然と接見され、問われ、労われることです。
卦の形は、上が明で下が順です。上の離は明君、下の坤は順臣に見立てられます。上が明らかで、下が柔順に仕える時、君臣はよく合い、功ある者が進められます。進む側は、自分から奪いに行くのではなく、明に麗き、順にして上行します。つまり、秩序の中で光に従うから進めるのです。
高島はこの卦を家庭にも当てます。国では明君と順臣、家では明察ある父と順承する子です。父は上にあって理を明らかにし、溺愛しない。子は下にあって孝敬し、逆らわない。修身、斉家、治国はすべて、内なる明徳を少しずつ進めていく道です。
実際の読み方
仕事では、上司や組織から認められる、正式な評価や抜擢を受ける象です。家庭では、上が明らかで下が順えば和します。学業や名誉では、見えるところへ出る機会があります。
ただし、賞を受けるほど慎みが必要です。公の評価を私の功にしすぎると驕りが生まれます。晋の礼遇は、さらに明徳を昭らかにするためのものです。
彖伝
一言で読む
晋の進みは、柔順に大きな明へ従い、功と徳が光の中で上へ引かれることです。
現代語訳
晋とは進むことです。明るさが地上に出て、柔順に大きな明へ寄り添い、柔らかいものが進んで上へ行きます。つまり、柔順な徳が明に従って上へ進む、という字面です。太陽が地上に出るように、明るさが上へ進む。下の坤は柔順、上の離は大明です。人もまた、柔らかく正しい態度で大きな明に従えば、上へ進むことができます。
大明は、明君とも読めますし、明徳、明道とも読めます。臣が進むのは、媚びや抜け駆けによるのではありません。上に明君があり、下に賢臣があり、明と順が合うからです。天子が功を褒め、車馬を賜り、何度も接見するのは、功績と位分を公に認める礼です。
高島は、昼日三接を単なる賑やかな場面として見ません。古礼では、諸侯を迎える時に饗応し、問い、労う正式な儀がありました。馬を賜ることも単なる物の贈与ではなく、功を認め、進ませる印です。だから晋の上昇には、名分と秩序があります。
六爻を通して見ると、内卦の三爻は坤の順に属します。初は進もうとして阻まれ、二は憂いながらも正を守り、三で衆の信を得ます。外卦の三爻は離の明に属します。四は位が正しくなく鼠のように貪り、五は卦主として得失を気にせず往き、上は進み極まって邑を伐つだけになります。進めば進むほど、光は強くなりますが、同時に貪りと過激さも見えやすくなります。
実際の読み方
晋を読む時は、進みの由来を見ます。徳と功が見られて推されているのか、場を盗んで上がろうとしているのか。衆が信じているのか、一人の推薦だけで無理に上げているのか。
正しい晋は、柔順にして明へ近づく進みです。急に目立つこと、権力者へ取り入ること、表だけ明るく飾ることは、晋の本義から外れます。
象伝
一言で読む
本当に進む人は、人に見せる前に自分の明徳を明らかにします。
現代語訳
明るさが地上に出るのが晋です。君子はこれを見て、自分の明徳を明らかにします。つまり、外へ進む前に、まず自分の内なる明を明らかにする、という字面です。太陽は地平から出ると、初めは小さな光ですが、昇るほどに明らかになり、暗い所を照らします。君子はこの象を見て、まず人に認められることではなく、自分の明徳を明らかにすることを学びます。
明徳とは、心の内にある本来の明るさです。けれども私欲、恐れ、怒り、焦り、怨みがかかると、その明るさは見えにくくなります。晋の時、人は外の位が上がることに気を取られます。しかし外の位置だけ高くなっても、内の徳が暗くなれば、四爻の鼫鼠のように、明の場にいながら暗い働きをすることになります。
自昭明徳とは、自分を飾ることではありません。自分の不足を知り、動機を明らかにし、仕事の筋道を透明にし、人から見られても恥じない形にしていくことです。日が昇るように、外から押し上げられる前に、内側の明を育てます。
実際の読み方
昇進、公開、発表、評価を問うなら、まず自分の仕事、数字、動機、責任が明るいかを見ます。会社なら会計、規則、意思決定を明らかにします。学びなら、分かったつもりを照らします。関係なら、相手を動かす前に自分の欲を照らします。
晋の上昇は、自分を大きく見せることではなく、自分の明を人前に出せる状態にすることです。
占断
一言で読む
運が開き始め、名声や仕事が少しずつ上がる象です。ただし進み道には、阻み、憂い、貪り、争いも含まれます。
現代語訳
高島の総占では、時運は朝日が出るように、これから光が増していく吉です。戦いでは、大軍が初めて発し、順道を進む形で、昼の戦いがよく、夜襲のような暗い動きはよくありません。経営では、火や光に関わる業、石炭、照明、熱、エネルギーなどに利があるとされます。功名は、日を指して高く昇る象です。
訴訟では、まず返って自ら訟える、自分を省みるのがよい。家宅では、東南に向かい、高く明るく、日光がよく入る家が吉です。失せ物は、暗い所より明堂、明るい場所を探します。妊産は女を主に見るとされます。
現代の問いでは、晋は昇進、合格、表彰、発表、事業の認可、プロジェクトの前進、貴人の接見、家庭運の上昇として現れやすい卦です。一方で、初の摧如、二の愁如、四の鼫鼠、上の晋其角があるので、明るく進むほど、妨害者、心配、権限を盗む人、やり過ぎた改革にも注意が必要です。
実際の読み方
仕事では、成果を明るい場に出し、正式な承認を取りに行きます。名誉では、見せ方より実質を優先します。お金では、明るい資料、明確な契約、公開できる根拠を重視します。争いでは、まず自省してから動きます。
チームでは、個人の後ろ盾より衆允、つまり多くの人が納得していることが大切です。晋の進歩は、光を強めながら進む時に本物になります。
初爻
一言で読む
進もうとして押し戻され、まだ信を得ない時は、正を守り余裕をもって待てば咎はありません。
現代語訳
進もうとしますが、押し戻されます。正しく守れば吉です。まだ信じられなくても、ゆとりがあれば咎はありません。つまり、進み始めは阻まれても、急がず正を守ればよい、という字面です。晋如は進もうとすること、摧如は摧かれ阻まれることです。初六は晋の始めで、柔順に上へ行こうとしますが、応じる九四が正位でなく、助けるどころか障りになることがあります。
罔孚とは、まだ信じられていないことです。新しい提案、新しい役目、新しい事業では、自分では正しいと思っても、周囲はすぐには信じません。大事な人が味方になるはずでも、かえって阻むことがあります。この時、焦って弁明し、怒って反撃すれば、咎を招きます。裕かにとは、心と時間に余裕を持ち、正を守って時を待つことです。
ある県の人が志願の成否を問うて、晋が噬嗑に変じる初六を得ました。高島は、この人は品行も才能もありますが、衆情がまだ信じず、頼んだ相手も助けにならず、かえって阻むので、すぐには成らないと読みました。四爻の衆允の時、つまり数か月後を待つべきだとしました。後にその人は貴人に建議書を届けようとして面会できず、警部に辱められ、まさに摧如の象となりました。
実際の読み方
時運は開き始めですが、まだ力が足りません。仕事では、案を出してもすぐ採用されないことがあります。営業では、商品が来たばかりで市場がまだなじみません。婚姻や関係では、気持ちがまだ合わず、急がなければ成ります。
失せ物は後に得る可能性があります。病はゆっくり養えばよい。初六の要点は、正しさを急いで証明しようとしないことです。
二爻
一言で読む
進む道に憂いがあっても、中正を守れば尊い所から大きな助けを受けます。
現代語訳
進もうとしますが、憂いがあります。正しく守れば吉です。この大きな福を王母から受けます。つまり、進む時に不安があっても、中正を守れば尊い所から助けが来る、という字面です。初六の摧如は外から阻まれる形ですが、六二の愁如は内の心配です。二は中に居て正を得ます。進みたいが、前の阻みを見て不安になる。しかし不安の中で中正を失わなければ吉です。
介福は大きな福です。王母は太后のような尊い陰位、または内側からの保護を意味します。六二は六五と応じます。五は尊位であり、坤には母の象があるので、王母から福を受けると言います。つまり、目先は憂いがあっても、深い所では上位の理解や保護があり、正を守る者には大きな助けが来ます。
明治五年、高島が陸軍大佐福原実と共に兵営建設の件で旅をした時、日本の前途を占い、晋が未済に変じる六二を得ました。高島は、維新後の日本は進もうとしているが、旧藩士の不一致、西洋風教との違い、改革の難しさがあり、進むほど憂いがあると読みました。それでも二と五が応じるので、当道の大臣は天皇に信任され、太后にも信じられ、大福を受けると断じました。
実際の読み方
仕事では、不安があっても中正な方針を崩さないことです。戦いでは、前の失敗を恐れて慎むことが、かえって吉になります。商いでは、前の損を気にして当然ですが、後の五爻のように得失にとらわれなくなる時が来ます。
婚姻は今すぐではなく、後にまとまりやすい。家では祖母や年長女性の助けが象になります。六二は、憂いを理由に正道を捨てない爻です。
三爻
一言で読む
多くの人が信じてくれる時は、初めの悔いが消え、進みが安定します。
現代語訳
多くの人が信じます。悔いは消えます。つまり、衆の納得を得ることで、前の阻みや憂いがほどける、という字面です。允は信じること、納得することです。六三は内卦の上にあり、初、二と同じ柔順の仲間です。三人で衆となり、同心して進むので、衆允と言います。前にはなお九四の障りがありますが、多くの人が信じれば、一人の障害は押さえられ、悔いは消えます。
高島は、国を治め事を謀るには、古今を問わず衆心の向背が決め手になると言います。衆心が従わなければ、正しいことでも通りません。衆心が納得すれば、阻みは自然に弱まります。初は罔孚、まだ信がない。三は衆允、すでに信がある。この差が晋の進みを変えます。
九州の商人が、ある大会社の物品を買い取れるかを問うて、晋が旅に変じる六三を得ました。高島は、初爻の時は買い手が進もうとして阻まれ、二爻では売り手も心配して定まらなかったが、三爻では衆情がすでに和し、四爻に利を貪る人がいても阻止できないと読み、購入は成り悔いなしと断じました。
実際の読み方
仕事では、個人の熱意より、チームや関係者の納得が整った時です。商いでは、前の停滞が解け、買いも売りも動きやすい。戦いでは、皆の志が固まれば勝ちやすい。功名は、人から推されて成ります。
訴訟や争いでは、第三者が入り、双方が納得して収まることがあります。六三の実用は、信頼の土台を作ってから前へ出ることです。
四爻
一言で読む
明るく進む場で鼠のように貪れば、位を保とうとしても危うくなります。
現代語訳
鼫鼠のように進みます。正しく守ろうとしても危ういです。つまり、鼠のように暗く貪る進みは、表面上は位にいても危険、という字面です。鼫鼠は、貪り、疑い、昼は隠れ夜に動き、いくつもの技があるようで結局どれも拙いものとされます。九四は陽で陰位にあり、中も正も得ません。上と下の陰の間に入り、互卦には坎の隠れ、艮の鼠の象があります。徳がないのに位を占め、上の柔主に取り入り、下を押さえ、忠言が上に届かないようにします。
晋は本来、明るく進む卦です。ところが九四は、明徳で認められる進みではなく、鼠のように暗く権を盗む進みです。真正の明が当たれば、鼠が猫を恐れるように、隠れた貪りは見つかります。だから表面上は位を保っていても、正しく居続けようとすれば危ういのです。
商人が家政を問うて、晋が剥に変じる九四を得た時、高島は、家の中に鼠のように盗み食いする管理者がいて、財産を耗らしていると読み、厳しく調べるように言いました。また子爵五条為栄が西京へ移住する吉凶を問うた時もこの爻で、高島は、晋は東から明が出る象であり、西へ退く移住とは合わず、首鼠両端の迷いがあるので移るべきでないと勧めました。
実際の読み方
時運では、何か不透明なものがあります。仕事では、権限を利用して小利を取る人、情報を止める人に注意します。経営では、共同者の横領や不正な中抜きを防ぎます。功名は、器用そうに見えて実力が足りません。
家では盗耗、鼠害、管理不備に注意。訴訟は進退が定まりにくい。九四を得た時は、暗い進みを明るみに出し、正面から透明にする必要があります。
五爻
一言で読む
小さな得失を気にせず、大きな是非と方向を見て進めば、どこへ行っても利があります。
現代語訳
悔いは消えます。失うか得るかを心配してはいけません。往けば吉で、利でないことはありません。つまり、小さな損得にとらわれず明るい方向へ進めば吉、という字面です。六五は尊位にあり、柔で中を得る晋の主です。近くに九四という鼠のような爻がいるので、本来は悔いがあります。しかし五は明徳を持ち、奸を察し、四を退けて二の中正を用いることができるので、悔いは亡びます。
失得勿恤とは、非常に高い態度です。六五は自分の明をひけらかさず、中正の臣を信じます。小さく失った、小さく得たといちいち気にせず、是非を見て、正しい人を任せ、方向が明らかなら前へ往きます。だから往けば吉で、利のない所がありません。
ある華族が気運を問うて、晋が否に変じる六五を得ました。高島は、廃藩以来の小さな災いや損はあっても、今は財産の得失を憂えず、余財で旧藩士の子弟を教育し、国家のために人材を育てようとしているので、康侯の象にかなうと読みました。また明治三十一年の内閣気運にもこの爻を得て、国家は進み、君明臣良で、内閣の人々が労苦や毀誉を気にせず忠に従えば、任免の動きがあっても国運は進むと断じました。
実際の読み方
仕事では、小さな損得より、人選と方向を重くします。経営では、前の小損を越えて大きな利益へ向かえます。功名は、名を求めすぎない時にかえって得ることがあります。訴訟は、災いが去るので止めるのが吉です。
六五は、晋の中で最も大きな視野を持つ爻です。得失を全部無視するのではなく、得失より是非を上に置くことが肝要です。
上爻
一言で読む
進みが角の先まで極まったら、鋭さは外征ではなく内側の不正整理だけに使うべきです。
現代語訳
角にまで進みます。ただし用いるのは邑を伐つことだけです。危ういけれど吉で、咎はありません。正しくしても吝があります。つまり、進みが鋭く極まった力は、外へ乱用せず内側の整理にだけ使う、という字面です。角は最上にあり、鋭く突くものです。上九は晋の極にいて、剛が過ぎ、中を失い、進むことは知っても退くことを知りません。だから晋其角と言います。離には甲兵の象があり、上爻は離の極なので、伐邑と言います。
邑は遠い外国ではなく、近い所、自分の内側、自分の管轄の範囲です。つまり、この鋭い力は、遠くを攻めるためではなく、内部の不正を整えるためだけに用いるべきです。四爻の罪を五の命に従って討つなら、危うい事ではあっても吉で、大きな咎はありません。しかし文徳ではなく武力で進むので、道はまだ十分に光りません。正しいことをしても、やり方には吝が残ります。
友人がある会社の盛衰を問うた時、晋が豫に変じる上九を得ました。会社は創立以来不安が多く、総会で社員を整えても事務が乱れ、株主も騒いでいました。高島は、晋が上に至れば進みは極まり、物は極まれば反るので改革が必要だと読みました。伐邑とは、外を攻めるのではなく、会社内部の不正を整えることです。熟練した前社員を用いて規則を定めれば、危うくても大過なく復興できる。ただし識者からは笑われる点もあり、貞吝だとしました。
実際の読み方
時運は、よい運が終わりに近く、事故を防ぐ時です。戦いでは、近い内側の問題を整えるならよく、遠征はよくありません。経営では、同業や社内で紛争が起きやすいが、内部整理に使えば利があります。
名誉は首に角があるので首選の象もありますが、成った後の軍役や責任に注意します。上九の教えは、鋭い力を外へ乱用せず、まず自分の邑を治めることです。
火地晋:読みの覚え
火地晋は、明るさが地上へ昇る卦です。進む、認められる、上へ引き上げられる時ですが、明徳に従うことが条件です。
明るく進む
晋の進みは、ただ前へ出ることではありません。功績と徳が公に見え、上から厚く遇される時ほど、小さな得失に囚われないことが大切です。
認められる時こそ、貪りが入りやすくなります。明徳に根ざした進みか、承認欲求に急かされた進みかを分けて見ます。
立てておきたい問い
- 進みたい理由は、明徳に根ざしていますか。 - 認められたい気持ちが、貪りに変わっていませんか。 - 小さな損得より、大きな方向を見ていますか。
明るい場で正しく振る舞う
昇進、受賞、公開、営業では、明るい場で正しく振る舞います。初め信を得なくても、余裕を持って正を守れば進む道は開きます。
あわせて読む
地火明夷は明るさが傷つく卦で、火地晋は明るさが昇る卦です。風地観と読むと、人に見られる明徳の扱いが見えてきます。
本卦の問い
進みたい理由は、明徳に根ざしていますか。
人を照らし、場をよくする方向へ進むなら明徳に根ざしています。見られたい、勝ちたいだけなら、晋の明るさは薄くなります。
認められたい気持ちが、貪りに変わっていませんか。
認められたい気持ちは自然ですが、それが焦りや奪い合いに変わると進みが濁ります。小さな損得に反応しすぎないことです。
小さな損得より、大きな方向を見ていますか。
晋では、いまの評価より進む方向が大切です。一時の得失に振り回されず、明るく見える道を保ちます。
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