高島易断
山地剥|意味・卦辞爻辞解説
山地剥䷖:一言で読む 山地剥は、根元が下から少しずつ削られる卦です。突然崩れるのではなく、土台が長く耗らされ、最後にわずかな正気だけが残ります。 現代語訳 剥は上が艮山、下が坤地です。山は本来、地の上に高く立つものですが、象伝は「山が地に附く」と言います。高い山が地面へ貼りつき、支えを失いかけている姿です。卦全体では五つの陰が下に積み重なり、一つの陽だけが最上に残ります。陰の力が下から上へ削っていき、陽剛はほとんど尽きています。
導入
一言で読む
山地剥は、根元が下から少しずつ削られる卦です。突然崩れるのではなく、土台が長く耗らされ、最後にわずかな正気だけが残ります。
現代語訳
剥は上が艮山、下が坤地です。山は本来、地の上に高く立つものですが、象伝は「山が地に附く」と言います。高い山が地面へ貼りつき、支えを失いかけている姿です。卦全体では五つの陰が下に積み重なり、一つの陽だけが最上に残ります。陰の力が下から上へ削っていき、陽剛はほとんど尽きています。
高島は「剥」を、刀で削ること、皮が落ちること、腐ってはがれること、裂かれることとして読みます。前の賁卦は文飾の卦でした。文飾が極まり、もし中身と根がなければ、飾りはやがて剥げ落ちます。賁では山下の火がまだ光を放っていましたが、剥ではその離火が坤土となり、光は見えず、山も地へ崩れようとします。
人事で言えば、小人が多く君子が孤立すること、欲が盛んで理が弱ること、私事が強く公義が敗れることです。剥の怖さは、一日で壊れるところにありません。床の足が削られ、床の支えが削られ、ついには肌に触れるところまで来るように、危険が下から近づきます。それでも剥は絶望だけの卦ではありません。六三は悪い仲間から離れ、六五は群陰を整え、上九にはまだ食べられていない大きな果実があります。最後の正根を守れば、次の復へつながります。
実際の読み方
剥を得たら、まず土台を調べます。資金の底帳、現場の人心、体の元気、家庭の生活基盤、組織の信頼、家屋の柱や基礎が、見えないところで耗っていないかを見ます。
今は大きく攻める時ではありません。外側を塗り直して安心するのではなく、損を止め、下を厚くし、最後に残った種を守ります。剥の退きは弱さではなく、剥が尽きた後に復が来るための保存です。
卦辞
一言で読む
土台が削られている時は、勇ましく進むほど最後の正気まで失いやすくなります。
現代語訳
剥は、進むところがあっても利がありません。陰が盛んで陽が弱く、根元が削られているからです。ここで無理に進めば、残っているわずかな陽気を、さらに剥がれる場所へさらすことになります。
高島は剥を夬卦と対にして見ます。夬は五陽が盛んで一陰を決する時なので、往くに利があります。剥は反対に、五陰が盛んで一陽を剥がす時なので、往くに利がありません。夬は正気に力があり、決断できます。剥は正気が孤立し、保全を要します。同じ進むことでも、時の力がまったく違います。
これは消極になれという意味ではありません。大きな家が傾く時、一本の柱だけで全体を支えるのは危うい。大きな舟が覆りかける時、一本の縄だけで止めるのは難しい。勢いを認め、止まるべき所で止まり、根本を残すことが、この時の最も現実的な判断です。
実際の読み方
仕事では、大きな拡張より先に赤字、離職、現場の不満を調べます。投資では、暗い耗損、値崩れ、人に利を剥がれることを防ぎます。関係では、一度の謝罪や演出で長い冷淡を隠さないことです。健康では、まだ動けるからといって無理を続けず、元気を戻します。
剥の「往くな」は、何もしないという命令ではありません。最後の元手を守るために、進み方を止め、根を立て直すという判断です。
彖伝
一言で読む
弱いものが正しい力を削る時は、強く争うより、消長を見て守るべき根を残します。
現代語訳
剥は剥がれることです。柔が剛を変えることです。進むところがあっても利がないのは、小人が伸びているからです。順ってこれを止めるのは、象を観るからです。君子は消えたり伸びたり、満ちたり欠けたりする流れを重んじます。これは天の運行です。五陰が下から上へ進み、一陽を削ろうとしています。小人の勢いが伸びる時に、ただ剛でぶつかれば、弱い正気はかえって傷つきます。順に時勢を見て、止めるべき所で止めます。
高島は、陰陽を人事へ移して読みます。人においては邪と正、心においては欲と理、事においては私と公です。邪が多くなれば正は孤立します。欲が盛んになれば理は亡びます。私事が興れば公事は敗れます。家道が衰え、時運が塞がるのも、多くはこのように毎日少しずつ剥がれていくからです。
しかし剥には、天道の消長も含まれます。陰が満ちればやがて陽が帰ります。剥の中で大切なのは、剥が尽きる前に一陽を失わないことです。六三が悪い群れを離れ、六五が群陰を順序立て、上九の大きな果実が残るなら、復の根はまだあります。
実際の読み方
この卦を読む時は、何がどこから剥がれているのかを層で見ます。現場の怨みか、資金繰りか、体力の底か、家庭の日常か、制度の腐りか。いきなり表面の答えを出さず、下から順に調べます。
今は強行で解く時ではなく、剥落の段階を見切る時です。止められるものは止め、守れるものは守り、断つべきものは断ちます。剥の中で残した一つの正しい根が、後で全体を戻す種になります。
象伝
一言で読む
上が危うい時ほど、看板を飾るのではなく、下の土台を厚くして住まいを安定させます。
現代語訳
山が地に付いているのが剥です。上に立つ者はこれを見て、下を厚くし、住まいを安んじます。地が厚ければ山を載せられ、山が安ければ地も鎮まります。いま山が地に附くと言うのは、上の安定がすでに危ういからです。上位者がするべきことは、さらに高い所を飾ることではありません。下を厚くし、下が載せられるようにして、初めて上の住まいが安定します。
高島は、剥の変化は下から起こるので、治める道も下から補うのだと言います。民心、資本、兵力、家の基礎、体の底力はみな「下」です。下が厚ければ上は安く、地が厚ければ山は安い。爻辞に床、輿、廬が多く出るのも、いずれも人を載せ、休ませ、覆うものだからです。象伝の「安宅」と響き合っています。
現代に置けば、会社の見栄えだけ整えても、現場が離れ、現金が枯れれば倒れます。家庭の外面がよくても、日々の生活費と親情が痩せれば剥がれます。体の顔色がよくても、根の元気が尽きれば、急に危うさが出ます。
実際の読み方
管理では、現場の資源、信頼、待遇を補います。家宅では、柱、基礎、門限、雨漏りなどを見ます。財務では、資本を厚くし、底帳を調べ、見えない漏れを止めます。健康では、腎気、脾胃、睡眠、栄養など根本に戻ります。
剥の薬は「下を厚くする」ことです。上の看板、発表、見た目をいくら整えても、下が薄ければ安宅にはなりません。
占断
一言で読む
剥を得た時は、衰退、暗い耗損、土台のゆるみ、小人の進逼、体力の虚脱、家屋の傷みを読みます。基本は退いて守り、根を保存することです。
現代語訳
高島の総占では、時運はあまりよくなく、安定して自守するのがよく、守れば大過はありません。商業では、資本を厚くし、貨物を集め、船便に附して海外へ出すと利を見ることもありますが、商利には人の財を剥ぐ意味があることも忘れません。家宅では、借り住まいの家なら買い取ることができる場合があり、自分の家はかえって不利を見ることがあります。戦いでは、敵の襲撃を防ぎ、兵力を厚くします。病は魂が体に附かない象で、重く見ます。行人は伴に附いて帰るならよい。妊産は女を主とし、初め危うく後に安いことがあります。失物は得られても、欠けや破損を伴う恐れがあります。
現実では、協力者の心が離れる、資金が見えない所で漏れる、下層に怨みが積もる、関係が長く冷える、体が多年の無理で空になる、といった形で出ます。剥は「今日急に悪くなった」のではなく、「前から削られていたものが今日見えた」状態です。
六爻は危険の距離を示します。初六は床の足、六二は床の支え、六四は肌です。三爻は悪い群れの中で正へ向く人、五爻は群陰を並べて秩序に戻す人、上爻は最後の果実です。動爻を見る時は、危険がまだ土台にあるのか、構造まで来たのか、身に触れているのかを見ます。
実際の読み方
どの相談でも、まず損切り、底固め、根の点検です。剥の時に大勝負を賭けると、勝負そのものより前に土台がもたないことがあります。まだ表面がよく見えても、安心しすぎてはいけません。
核心資産、信頼できる人、体の元気、関係の最後の善意を守れれば、剥が極まった後に復が来ます。守るべき果実まで食べてしまわないことが、この卦の要点です。
初爻
一言で読む
危険はまだ足元に見えるだけでも、土台が剥がれ始めれば全体はやがて傾きます。
現代語訳
床を剥がすのに、まず足から剥がします。正しさを蔑ろにするので凶です。床は人が身を置き休む場所です。床の足は最も下にあり、ここが壊れると、床全体が立ちません。剥は下から上へ進むので、最初は床足から削られます。貞を蔑すとは、邪が正を軽んじ、害し始めることです。
初爻の危険はまだ遠く、体には直接触れていません。だから軽く見られがちです。しかし現実では、現場の不満、倉庫の下積みの腐り、船底の水漏れ、家屋の基礎のゆるみ、足の病、帳簿の小さな穴のように、最初の根に出ます。見えにくいからこそ重要です。
高島がある商人の気運を占って初六を得た時、下が上を滅ぼす象、召使いが主人を軽んじる象と読みました。後にその家では、主人が賃金を下げようとしたため雇人たちが結党し、主家の財物を奪い、主人を困らせました。初六は、下の不安を小事として扱うと、やがて上を動かすことを示します。
実際の読み方
時運では剥削の運で、足の病にも注意します。商業では、積み荷の底が傷むこと、船底から水を受けることを防ぎます。家宅では柱の根、門限、基礎が傷んで傾く恐れを見ます。戦いでは敵の地下からの攻めを防ぎます。行人は足の病で帰りにくいことがあります。病は足少陰に属する症を見、正気が邪に勝てなければ危ういです。
二爻
一言で読む
足元の次に構造まで剥がれる時は、正しい力が孤立し、立て直しがさらに難しくなります。
現代語訳
床を剥がすのに、支えの部分まで剥がします。正しさを蔑ろにするので凶です。弁は床足の上、床身の下にある分かれ目、支えの部分です。初六では床足でしたが、六二では床の構造に剥がれが進みます。邪が正を蔑することは同じでも、危険はより近く、深くなっています。
象伝は「未だ与有らざるなり」と言います。上九の一陽は高く孤立し、応援がありません。下の初二の陰は互いに助け合い、上の正気を剥ごうとします。構造が傷み始め、正しい力が孤立している時、無理に立て直そうとしても容易ではありません。
高島がある紳士の気運を占って六二を得た時、その人は義理を顧みず、人の利を剥いで自分の利益にする象だと読みました。後に、その人は親族から大金を借りながら恩を思わず、むしろ親族の利益を呑み込もうとしていました。六二は、親しい関係の構造まで傷める剥を戒めます。
実際の読み方
時運では、去年以来だんだん低く、人に剥がされ、潔白を明らかにしにくいことがあります。商業では貨物の値が次第に落ち、利を得にくい。家宅は早く移ると凶を避けやすい。行人は荷をまとめて帰る時です。戦いでは援軍なしに動いてはいけません。病はすでに床に臥し、良医がなければ治りにくい。妊産は女を主とし、育ちにくいことがあります。失物は戻りにくいです。
三爻
一言で読む
周囲が崩れる時こそ、悪い同調をやめて正しい側へ移れば咎を免れます。
現代語訳
これを剥がします。咎はありません。六三も剥卦の中にあり、本来は陰の仲間です。しかし陰で陽位に居り、上九の陽に応じます。多くの陰が陽を剥ごうとする中で、六三だけは上の正気へ心を向け、同類の悪い動きから離れます。
象伝の「上下を失うなり」は、一見すると仲間を失うように聞こえます。高島は、これは悪い党派を去って正に従うことだと読みます。周囲の同類を失うのは痛みですが、実際には悪い結びつきから抜けることです。環境が急に良くなるのではありません。悪い環境の中で、一人だけ違う方向を選ぶのです。
高島が横浜の洋銀商の気運を占って六三を得た時、山が崩れて地になるように相場が高所から一時低落する象を読みました。しかし六三は人の捨てるものを取り、人の望む高値の中で独り売り抜ける象でもあります。後に朝鮮の件で洋銀が高騰し、その商人は占に従って高値で売り、大利を得ました。六三は、剥の局面で群れに盲従しない価値を示します。
実際の読み方
時運は正しくなくても、皆と反対の正しい判断をすれば過ちを免れます。商業では、同業者が高値を望む時に一人密かに売り抜け、同業の意に背いても利を得ることがあります。家宅では旧屋を壊して平らにし、改造して大過なし。戦いでは諸軍と同じ約束にこだわらず、独自の奇策が働くことがあります。病は停滞を散らし下す薬が合う場合があります。
四爻
一言で読む
剥が肌に届くところまで来たら、もう遠い下の問題ではなく、身に触れる損害です。
現代語訳
床を剥がすのに、肌にまで及びます。凶です。剥の害は初爻で芽を出し、二爻で構造へ進み、四爻ではすでに身に迫ります。足や支えはまだ床の側ですが、膚は体の表面です。被害が自分の身、生活、名誉、直接の安全へ触れていることを示します。
高島は、この凶は君子だけの凶ではなく、小人も免れない凶だと言います。剥がここまで進むと、国や家や組織の構造そのものが壊れ、害する者もその壊れた場に巻き込まれます。長い冷淡、隠れた赤字、信頼の崩れは、六四ではもう「危険かもしれない」ではなく、「すでにこちらの肌を傷つけている」です。
高島がある富商の気運を占って六四を得た時、災いが遠くから近くへ来て、いまは切近であり、同居人、近い伴、親しい者から来る恐れがあるので速く避けよと読みました。富商が湯本へ避けた後、親しい商友が米相場で大損し、委ねられた財を隠す奸計まで起こしました。六四は、近く信じていた相手からの剥にも注意せよと言います。
実際の読み方
時運は大いによくなく、身体の傷にも注意します。商業では、耗損が過ぎること、意外の災いを防ぎます。家宅は破敗し、人が少なく、傾く恐れがあります。戦いでは主将の災いを恐れます。病は凶。妊産は女を主とし、産婦にも危険を見ることがあります。
この爻では、まだ様子を見ようという余裕が少ない。避けられるなら避け、距離を置けるなら置き、損を切れるなら切ることです。
五爻
一言で読む
乱れた力を魚の列のように順序立てれば、最後の正気を守れて不利がありません。
現代語訳
魚を貫きます。宮人の寵を受けるようにします。利のないことはありません。六五は尊位にあり、陰で陽位にいます。上九の一陽に近く、群陰がこのまま上へ迫れば、最後の陽も危ういことを知っています。ここで孤陽だけで多くの陰を抑えようとしても、力が足りません。そこで六五が群陰を率い、順序を与え、上の陽に従わせます。
魚も宮人も陰の象です。貫魚は魚を一尾ずつ串に通すように、乱れた陰を順序ある列にすることです。宮人の寵は、多くの陰が一陽の寵を受け、それぞれの分を守ることです。群陰が秩序を得れば、一陽は剥がれず、陰も凶へ進まずに済みます。だから無不利です。
高島が森錠太郎の腹痛を占って六五を得た時、貫魚を針が物を貫く象として読み、薬で治らないなら針治がよいとしました。また宮人から、若宮という針医を連想して招きました。若宮氏が針を施すと、腹中が鳴り、数時間で痛みが去り、まもなく治りました。高島は晴雨占でも、この爻を取り、全卦に水なく、変卦に風があるので雨なく微風と読み、実際に晴れました。
実際の読み方
時運は堂々とし、物事が円満に整いやすい。商業では満貫の利を得ることがあり、北海の海産業などにも利があります。家宅は女性が家を主る象があります。戦いでは敵中を離間し、乱れを整えて勝つ策があります。病は陰の不足や気の通りに関わり、針灸のように通じさせる方法が合う場合があります。行人は伴を連れて帰ることがあり、妊産は女を主に見ます。
上爻
一言で読む
剥が極まっても残った大きな果実を守れば、君子は載せられ、小人は居場所を失います。
現代語訳
大きな果実は食べられていません。君子は乗り物を得て、小人は住まいを剥がします。艮は果実の象であり、上九の一陽は木の梢に残る大きな果実です。万木が落葉し、ほかが剥がれても、この一果はまだ食べられていません。果実の中には仁、つまり芽を出す種があります。剥が極まってもこの陽が残れば、未来の再生が残ります。
君子は輿を得るとは、乱れが極まった後、人心が治を思い、徳ある人を載せて用いようとすることです。小人は廬を剥ぐとは、小人が君子を剥いで自分の利としたつもりでも、最後には自分の身を覆う家まで剥ぎ、居場所を失うことです。正を害する者は、結局は自分の庇いも失います。
高島は明治二十三年に国家元老院を占って上九が坤に変ずる卦を得ました。剥が上九まで来て、剥がれるものはほとんど尽き、元老院は廃止されるだろうと読みました。後に国会が興り、元老院議官の多くは貴族院議員や枢密顧問官となり、国事に尽くす役割は別の器へ移りました。上九は、古い制度が剥がれても、正気と人才が新しい輿に載ることを示します。
実際の読み方
時運は今は衰えていますが、後に好運へ移る余地があります。商業では、売る側にはなお微利があり、買う側には耗損が多いことがあります。家宅では忠厚な家には余沢があり、刻薄に起こった家は屋壁の傾きに注意します。戦いでは守る者に大過なく、攻める者は敗れやすい。病では飲食が進まないことを防ぎます。妊産は男を主とし、独子の象があります。
最後の果実を食べ尽くさないことです。人でも組織でも、剥の終わりに残る小さな正気、よい人材、信用、元気が、次の復を生みます。
山地剥:読みの覚え
山地剥は、下から土台が削られていく卦です。突然の崩壊ではなく、少しずつ根が弱る危険を読みます。
進むより、根を守る
剥では、勇ましく進むことが必ずしも助けになりません。下から削られている時に上だけ飾っても、崩れは止まりません。
最後に残る正気や根本を守り、悪い同調をやめることが第一です。今は拡大より、何を残すかを決める時です。
立てておきたい問い
- 削られている土台は、人、資金、信頼、体力のどれですか。 - 崩れ始めた環境に、まだ合わせ続けていませんか。 - 最後に残すべき大きな果実は何ですか。
保全を選ぶ
衰退局面、病気、家屋の傷み、組織の腐食では、拡大より保全を選びます。まだ小さい兆しのうちに足元を厚くし、孤立した正しい力を守ります。
あわせて読む
地雷復は剥の後に戻る一陽です。山風蠱と読むと、剥が進んだ後に必要となる修復の深さが見えてきます。
本卦の問い
削られている土台は、人、資金、信頼、体力のどれですか。
剥では、表の崩れより土台を見ます。人手、資金、信頼、健康、住まいのどこが薄くなっているかを先に確かめます。
崩れ始めた環境に、まだ合わせ続けていませんか。
環境が崩れ始めているのに合わせ続けると、自分の根まで削られます。距離を置き、守るものを絞る判断が必要です。
最後に残すべき大きな果実は何ですか。
評判、技術、信頼、身体、生活の基盤など、次の復に渡したいものです。全部を守ろうとせず、残す核を決めます。
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