高島易断

雷風恒|意味・卦辞爻辞解説

雷風恒䷟:一言で読む 雷風恒は、長く続く道を説く卦です。死守して動かないことでも、毎日新しく変えることでもなく、正しい方向を保ちながら続けて行くことです。 現代語訳 恒は上が震雷、下が巽風です。雷は上で動き、風は下で入ります。雷風が相与し、動いて入り、入って動く。天地の間で長くめぐる気候のようです。咸卦は男女、人心、天地がどう相感するかを語りました。恒卦は、その感応の後にどう久しく処し、久しく成し、久しく守るかを語ります。

導入

一言で読む

雷風恒は、長く続く道を説く卦です。死守して動かないことでも、毎日新しく変えることでもなく、正しい方向を保ちながら続けて行くことです。

現代語訳

恒は上が震雷、下が巽風です。雷は上で動き、風は下で入ります。雷風が相与し、動いて入り、入って動く。天地の間で長くめぐる気候のようです。咸卦は男女、人心、天地がどう相感するかを語りました。恒卦は、その感応の後にどう久しく処し、久しく成し、久しく守るかを語ります。

上経は乾坤で始まり、乾坤は天地父母の象です。下経は咸恒で始まり、咸恒は夫婦人倫の象です。咸は夫婦が相感する始まりで、恒は夫婦が家に居る常道です。高島は、咸は大きくできる事業、恒は久しくできる徳性と言います。久は天に配し、大は地に配します。だから恒は小事ではなく、人生、家庭、事業、国家に欠かせない根本です。

卦辞は「恒、亨、咎なし。貞に利があります。往く攸有るに利があります」と言います。久しくできれば通じ、常道を守れば大過がなく、正に利があり、前へ進むにも利があります。本当の恒は原地に止まることではありません。正道を改めないまま、歩みを続けることです。

実際の読み方

恒を得たら、ただ「続けるべきか」と問うだけでは足りません。自分が続けているのは正道か、それとも固執か。長く続けられる設計か、初めから深く掘りすぎて後に躁り出す形か。

恒のよさは、常を守りながら変に応じることです。恒の悪さは、急に長久を求めること、徳性が反復すること、位置が合わないこと、終わり際に躁動することです。

卦辞

一言で読む

恒は止まることではなく、正しい方向を久しく守りながら前へ続けることです。

現代語訳

恒は通り、咎はありません。正しく守ることが利です。往くところがあるのに利があります。つまり、正道に久しければ通り、過ちはなく、前へ続けてもよい、という字面です。恒の字は心と亘から成り、常久の意味があります。易は「恒は久なり」と言います。多くの事は一時塞がっても、正を守って久しくすれば通じます。通じても偏らないので咎がありません。ただし、この久は利貞の久でなければなりません。間違った道で頑張る久ではありません。

卦辞がさらに利有攸往と言うのは、恒がその場に固まることではないからです。高島は恒を二層に分けます。一つは不易の恒です。方向、原則、正道は変えません。もう一つは不已の恒です。行動、経営、修身、治理は止まりません。不易でありながら不已である時、初めて真の恒です。不易だけなら固まります。不已だけなら乱れます。

咸は夫婦結縭の始まりで、男が女に下るので女を取るに吉と言いました。恒は夫婦が居室する常道で、女が男に下るので貞を重んじます。巽は柔順で、順いながら正を守ります。震は剛動で、動いて前へ行きます。一方が常を守り、一方が動く。二つが合って恒道は全くなります。

実際の読み方

感情では、熱い恋愛の後に日常秩序を作れるかを見ます。事業では、制度と資金繰りが長く回るかを見ます。学習では、方向を毎日変えず、方法は必要に応じて調えます。家庭やチームでは、分担が正しく、リズムが安定しているかを見ます。

恒は一時の情熱では保てません。続けられる形が必要です。

彖伝

一言で読む

本当の恒は固定ではなく、常道を失わず変化し続けることで久しく成ります。

現代語訳

恒とは久しいことです。剛は上にあり、柔は下にあります。雷と風が互いに働き、巽順でありながら動き、剛柔がみな応じるので恒です。つまり、動きと順い、剛と柔が応じ合うから長く続けられる、という字面です。剛は上にあり、柔は下にあります。雷と風が互いに配合し、巽順でありながら震動します。剛柔がみな応じるので、久しくできます。

彖伝はさらに、天地の道は恒久で止まず、往くところがあるのに利があるとは、終わればまた始まりがあることだと言います。日月は天を得て久しく照り、四時は変化して久しく成り、聖人はその道に久しくして天下を化成します。天地の恒は静止ではありません。日月は日々行き、四時は絶えず交替します。常道に従って変化するから、久しく照り、久しく成ります。聖人も一時の号令ではなく、その道に久しいから天下が化成します。

人事で見れば、震は長男、巽は長女です。咸の少男少女から、恒の長男長女へ移ります。咸は情で相感し、恒は礼で相守ります。恒をもって身を修めれば身教が成り、家を斉えれば家道が成り、国を治めれば国運が成ります。無往不利とは、どこへでも冒進できることではありません。正道に久しく根を下ろした後なら、往く所に根があるということです。

国家では、上卦の政府に雷厲風行の性があり、下卦の人民に風動順従の象があります。恩威を並べ、寛猛を互いに助け合い、和順は巽に取り、振作は震に取ります。内に潔斉の志があり、外に通変の力があり、怠らず荒れず、終始一貫してこそ久治です。

実際の読み方

恒は長期システムを点検する卦です。制度は久しいか。関係は久しいか。製品は久しいか。身体は久しいか。徳性は久しいか。

熱度、情緒、短期刺激だけで動くものは恒ではありません。古い殻を抱いて、終わればまた始める道を知らないものも恒ではありません。

象伝

一言で読む

変わる雷風の中で方角を失わない人だけが、長く立ち続けられます。

現代語訳

雷と風が恒です。君子はこれを見て、立って自分の方角を変えません。つまり、変化の中でも根本の方向を守る、という字面です。雷と風はどちらも動くものです。一見すると変化無常です。しかし雷は発する時があり、風は行く時があり、古今を通じて錯乱しません。だから恒です。君子はこの象から、万変に応じても道を変えないことを学びます。

立とは立てること、立ち得ることです。方とは方向であり原則です。不易方とは、頑固になることではありません。すべての方法を固定することでもありません。志向が定まり、守りがますます堅いことです。富貴に淫せず、貧賤に移らず、威武に屈しない。その特立無懼が、人の恒です。

恒卦の要求は高いものです。新鮮さだけで日々を送ることを許しません。同時に「私は昔からこうだ」と言って怠惰を隠すことも許しません。本当に立って方を易えない人は、環境に合わせて歩幅を調えながら、根本の向きを失いません。

実際の読み方

仕事では、長期方向を明らかにしてから実行方法を調えます。家庭では、譲れない一線と承諾は軽く変えず、日常のやり方は相談できます。修身では、変化に遇うほど自分に軸があるかを見ます。事業では、ブランド、信用、資金繰り、チームの規律が不易方の現実の形です。

占断

一言で読む

長期経営、常道の維持、もとの方向へ進むことに利があります。急に深く求めること、徳の反復、位の不当、終わり際の躁動は避けるべきです。

現代語訳

高島の総占では、戦いは雷が地から出、風が谷から生じるので、敵兵の伏兵や炮火を防ぎます。営塁を堅く守り、軽く退いてはいけません。後に敗を転じて功とすることがあります。経営では、震は正東、巽は東南で、立不易方は貿易の場所を軽く変えないことを示します。功名では震巽がともに木で、木が植え立って易わらず、空へまっすぐ伸びる象がありますが、久成がよく、躁進はよくありません。

家宅は、多く西北に坐し東南に向く祖先伝来の旧宅で、恒産の象です。方向を随意に変えてはいけません。婚姻は男家が長男、女家が長女で、二長が相配し、百年偕老を望めます。病は肝火上衝、痰火、気喘などが多く、前の処方を続け、軽々しく薬を変えません。妊産は男を主とし、初胎の象があります。

現実では、長期事業、婚姻、家業、会社経営、職位、慢性病、祖産、路線選択などに出やすい卦です。恒は時間を尊重します。短期の不順を失敗と決めつけず、一時の順利を理由に乱改しません。

実際の読み方

事業では、方向、陣地、顧客、資金繰りをまず安定させます。感情では、「まだ心が動くか」より「共に生活を作れるか」を問います。投資では流行を追わず、規律を守ります。健康では慢性の問題を根気よく調え、頻繁に方法を換えません。

初爻

一言で読む

始めたばかりの時は、急いで永続や深い成果を求めず、基礎を育てることが大切です。

現代語訳

恒久を深く掘り求めすぎます。正しくしても凶です。利するところはありません。つまり、始めから深く長久を求めすぎると、正しそうでも凶になる、という字面です。浚は深く掘ることです。恒卦の初めは、本来なら順序を踏み、浅きから深きへ進むべきです。高い所へ登るには低い所から始め、遠くへ行くには近い所から始めます。ところが初めから最も深い所、最終の結果を求めます。

これは誤った恒です。長久を、一開始から深く、厳しく、満たすことだと誤っています。初期に必要なのは、基礎、試し、順序です。浅い所を歩かず、すぐ深みを求めれば、速く成そうとしてかえって成りません。

明治十五年の朝鮮変乱で、花房公使らが長崎へ脱帰し、朝廷が陸海軍を出して花房を再び朝鮮へ遣わし問罪しようとした時、高島は恒が大壮に変じる初六を得ました。朝鮮が日本に失礼したのは事実だが、政府が一朝の怒りで深く責めすぎれば、浚恒、貞凶、無攸利になる。今は深責ではなく和解がよい。もし一時和しなくても、大壮の軍備で威を示すに留めるべきだと読みました。さらに日本と清国を占って艮不変を得、二山が相対し、見えても近づかず、近づかないので応じず、大戦はないと断じました。

実際の読み方

戦いでは一歩ずつ営を進め、孤軍深入を避けます。売買では利を得たら売り、独占や高値を貪って蓄えすぎません。功名では分を守り、攀附や幸運狙いを避けます。婚姻は門戸相当がよく、富貴を貪って高望みしません。家宅は新宅を華美に求めすぎると長続きしません。訴訟は一度入ると長引きやすい。妊産は初胎の女で、養いにくいことがあります。

二爻

一言で読む

位置が完全でなくても、中道を長く守れば、もとの悔いは消えていきます。

現代語訳

悔いが消えます。つまり、位置に少し不備があっても、中道を久しく守れば悔いはなくなる、という字面です。九二は陽で陰位に居るので、位はぴったりではなく、本来は悔いがあります。しかし巽卦の中にあり、巽の主爻で、六五と応じます。剛中の徳で柔中の君を輔け、中道を得て、しかも久しく守ります。

恒卦の九二で大切なのは、「問題がない」のではなく、「問題は中道を長く守ることで解ける」ということです。事業の始めに位置が不順、販売が不調、職責が不明であっても、主事者が方向を乱さず、中に久しくすれば、少しずつ本に反り盛りへ転じます。

ある会社の社長が社運を問うて、恒が小過に変じる九二を得ました。高島は、会社の業は必ず久しくして成る、二爻は位が不当なので開業以来障害が多いが、社長が中正をもって処し、巽の貞を守り、震の往を法として、久しく怠らなければ悔いはないと読みました。後に会社は盛大になりました。また北海道炭鉱鉄道会社の支配人植村登三郎が官職へ移るか迷った時も、この爻を得ました。巽を煤炭と商業、震を行動と鉄道と見て、北方星宿の象もあり、社務に久しければ事業を振興できると断じ、植村は後に重職へ進みました。

実際の読み方

戦いでは、営の位置に不当があっても、中に居て動かず、長く固守します。経営では貨物の売れ行きが一時悪くても、値を待って売れば本を返せます。功名は機会を失っても、時を待って再び進みます。名を成さなくても怨みは少ない。家宅は地位が不当でも、十年後に宅運が転じます。婚姻は平平。妊産は女を主に見ます。

三爻

一言で読む

徳を恒にできず進退がぶれる人は、表面が正しくても羞辱を受けます。

現代語訳

自分の徳を長く保てません。人から恥を受けることがあり、正しくしても窮屈です。つまり、徳や信用が長続きしなければ、正しそうでも恥を受ける、という字面です。九三は巽の尽きる所にあり、巽には進退して果たさない象があります。陽で陽位に居り、形は正しく見えます。しかし心志が定まらず、徳に恒がないため、過ちが続きます。

この爻は、最もよくある失敗を示します。道理がないのではありません。恒徳がないのです。今日こう約束し、明日は別に逃げる。利を見て言を改め、難に遇って節を変える。進退が定まらなければ、人は信じられません。恒卦の恒は、まず徳性と信用の恒です。

ある貴顕が、同僚の負債のために援助を約し、長官も取りなしたが、期日になって相手が返済できないので得失を問いました。高島は恒が解に変じる九三を得て、この金は長く戻らないだろう、相手は窮迫していて徳が二三し、約束を守れないと読みました。もし盛気で責めれば、相手はかえって不遜な言を出し、あなたが羞辱を受ける。後にその通りになりました。また清国の国運を占ってもこの爻を得ました。日本と清国の交際は久しく本来恒の象がありますが、清国は旧習に固執し、自尊自大で世界の大勢に通ぜず、朝鮮問題でも日本を疑い、進退に恒がないため辱を受けると読みました。

実際の読み方

戦いでは、軍は果断を貴びます。進退に恒がなければ国を辱め師を傷つけます。経営では恒業がなければ大利はありません。功名は徳性が反復すれば事業が成りません。家宅は大道に近く、長く住むには不利なことがあります。婚姻は終わりまで保ちにくく、羞辱を残す恐れがあります。妊産は女を主に見ます。

四爻

一言で読む

長くいても位と方向が合わなければ、狩りに出ても獲物がないように何も得られません。

現代語訳

田に禽がいません。つまり、狩りに出ても獲物がないように、方向や位置が合わなければ得るものはない、という字面です。禽は鳥獣の総名です。震には狩りの象があり、巽には禽の象があります。九四は震の始めで、すでに巽を出ています。狩人が前へ行く一方で、禽獣は後ろへ退く。これでは狩っても得られません。

恒道で最も貴いのは、徳が位に称い、才が任に勝つことです。人が一つの位置に久しくあり、上には建言があり、下には康済があれば、久しければ久しいほど益があります。しかし位が合わず、才が任に勝たず、行う所が方に合わず、交わる人も違えば、久しくても功はありません。九四は初六に応じ、初六が無所利なので、九四は無所獲になります。

明治二十三年、ある縉紳が貴顕の気運を占い、恒が升に変じる九四を得ました。高島は、九四は陽で陰位に居て当位でなく、爻辞の田無禽は謀って功のないことだと直断しました。その貴顕は久しく高位にいたが、時運はすでに退き、才力も衰え、することの多くに成效がない。退隠して、位を盗むとの譏りを避けるのがよいとしました。

実際の読み方

戦いでは、営の位置が合わず、師が老いて功がありません。経営では、貨物にはそれぞれ売れる場所があります。市場を誤れば、漁夫に木を求め、樵夫に魚を問うように、長くやっても得ません。功名では、場屋に入らず高科を望み、廊廟に登らず顕官を求めるように、位置が違えば成りません。家宅は方位が不利で、長居より移転がよい。婚姻は二姓が合いません。妊産は男を主に見ますが、養いにくいことがあります。

五爻

一言で読む

徳を一つに守ることは、守るべき立場なら吉、決断すべき立場なら凶になります。

現代語訳

徳を長く守ります。正しいです。婦人には吉で、夫や主事者には凶です。つまり、一つを守る徳は、守るべき立場なら吉だが、決断すべき立場なら凶になる、という字面です。六五は尊位にあり、恒卦の主です。下の九二に応じます。九二は巽で、巽は婦。六五は震で、震は夫です。六五が九二の応に専一で、徳が一つに守られることは、婦道で言えば一人に従って終わることなので吉です。

この爻は柔順を貶めているのではありません。役割によって恒のあり方が違うと教えています。内を守り、一を守り、貞を守るべき場では、柔順専一は徳です。しかし決断、変通、担当が必要な場で、拘泥、偏聴、小利への執着だけなら、事を誤ります。恒は一つの規則をどこにでも貼ることではなく、各々がその位を守り、その義を尽くすことです。

ある豪商が気運を問うて、恒が大過に変じる六五を得ました。高島は、この人は長く商業を営み、精明強幹で、その力はよく知られているとしました。しかし六五を得て、象辞に「婦に従えば凶」とあるので、商業を推進するには自主権宜が必要で、旁人の言を偏って聞いてはならない。家を治めるにも婦言を偏聴してはいけない。陰柔で狭く、小利を貪る意見は、大事を遅らせるので深く戒めよと読みました。

実際の読み方

戦いでは、私情に牽かれると士気が上がらず、行軍に注意が必要です。経営では、商事は時に従って変通すべきで、婦孺の小利や一端への拘泥に流されません。功名では、丈夫の志は四方にあり、安逸や私情に恋すれば身を傷め名を敗ります。家宅では牝鶏司晨、家政の失序を防ぎます。婚姻は女家には吉、男家には凶。妊産は男を主に見ます。

上爻

一言で読む

終わり際まで動き回ることを継続と勘違いすると、まとまるものも壊れます。

現代語訳

震え動くことを長く続ければ凶です。つまり、動き続けることを長久だと誤れば凶、という字面です。震は動です。上六は震の尽きる所で、動きが極まっています。恒が終わりに至れば、本来は終わりを返して始めとし、静かに功を収めるべきです。なお振動して止まらず、躁動を長久の道だと思うなら、雷が発しっぱなし、風が行きっぱなしのようで、功はありません。

これはもう一つの誤った恒です。ずっと動き、ずっと変え、ずっと手を入れることを継続だと思う。しかしどんな事業にも、収束、結了、休養、点検の時があります。終局に至っても静を知らなければ、垂成の功が敗れ、旧宅を改めて壊し、晩年の再求で身を傷めることがあります。

ある商人が気運を占い、恒が鼎に変じる上六を得ました。高島は、上爻を得る時、上は卦の終局で、多くは好運が尽きたことを示すので、ただ静守すべきだと断じました。恒の上六は振恒で、卦は終わっているのに動きが終わらない。だから凶です。来占者は静を守って動を制すれば、大過を免れるとしました。

実際の読み方

戦いでは、上爻は主将であり、行軍は鎮定を要します。妄動して功を喜べば成りません。経営では収束の時で、結ぶべきを結ばず、出入の時を失えば結局がありません。功名はすでに尽き、さらに痴求すれば禍を招きます。家宅は旧宅を改作する必要がなく、改めれば凶です。婚姻は晩年の再娶の象で、さらに娶る必要はありません。訴訟は速く結びます。失物は得にくいです。

雷風恒:読みの覚え

雷風恒は、長く続く道の卦です。固定して動かないことではなく、常道を失わず変化しながら続けることを読みます。

同じ形ではなく、同じ道を保つ

恒は、同じことを繰り返すだけではありません。方向を守り、立場に合う徳を続け、終わり際にまで乱れないことが大切です。

続けるためには、変えるべき所を変える必要もあります。守る中心と変える外形を分けることが、恒の知恵です。

立てておきたい問い

- 長く続けたいものの中心は何ですか。 - 継続の名で、合わない場所に居続けていませんか。 - 終わり際の焦りで、積み上げたものを壊していませんか。

深さを急がない

結婚、長期事業、習慣、学業では、深さを急がず土台を育てます。変えるべき所は変え、守るべき道は守るのが恒です。

あわせて読む

沢山咸が感応の始まりなら、雷風恒は関係や仕事を長く保つ卦です。水火既済と読むと、成った後の維持との違いが見えてきます。

本卦の問い

長く続けたいものの中心は何ですか。

形ではなく中心を見ます。関係なら信頼、仕事なら目的、習慣なら身体や生活の軸です。中心が見えれば変える所も分かります。

継続の名で、合わない場所に居続けていませんか。

恒は我慢比べではありません。続けることで徳が深まるのか、ただ消耗しているのかを分けて見ます。

終わり際の焦りで、積み上げたものを壊していませんか。

最後の乱れは、長い積み重ねを傷つけます。恒では、始め方だけでなく終え方にも常道があるかを見ます。