占例では、ある友人が資金を出して高島と攝綿土の事業を行いたいと考え、損益を問うて、革が咸に変じる初九を得ました。高島は、この事業は粘土、石灰、火による煆煉を用いるので、水火土が合して革を成す象があると言いました。しかし初爻を得たので、事業はまだ起こり始めで、材料が牛革のように堅靱であることを示すだけです。時を推せば一年後に行え、二年後に成り、四年で人が皆信用し、五、六年後には品質がますます精美になると断じました。
高島易断
沢火革|意味・卦辞爻辞解説
沢火革䷰を、卦意、卦辞、彖曰、象曰、占断、六爻の順に読み解きます。
引
革は、古い形勢がもう保てず、旧を除いて新へ改める卦です。ただし本当の改革は、時が熟し、理由が明らかで、人心が信じて初めて成ります。
卦象と卦名
革は上が兌沢、下が離火です。沢の水は下へ向かい、火の気は上へ向かいます。水火が相迫り、互いに安んじることができません。上は下へ、下は上へ向かい、古い形では両立できない。だから変革の象があります。
卦の中心的な意味
革は井の後に来ます。井は「邑を改め井を改めず」と言い、人を養う根本は乱りに改めてはいけないと教えました。しかし根本の元気が養われた後、古い弊がどうしても去らねばならない時、革に至ります。革の後には鼎が来ます。雑卦伝は「革は故きを去り、鼎は新しきを取る」と言います。旧弊を除いてから、初めて新しい器を立てられます。
卦辞は「革は、己日にして乃ち孚とせらる。元いに亨り、貞に利があります。悔い亡ぶ」と言います。最も大切なのは己日乃孚です。変革は、発表した瞬間に人が信じるものではありません。不満が一つあるからすぐ改めるべきでもありません。改めるべき日が来て、理由を明らかにし、旧弊が見え、新法が立てられ、人心が信じて初めて革は成ります。
向いている問い
革を得たら、四つを問います。古い問題は本当に改めなければならない所まで来たか。時機は来たか。関係者は理解し信じているか。新しい方法は正しく長く保てるか。
四つがそろえば革は通じます。一時の衝動、ただ新しい物好き、権力争いだけなら、革は乱に変わります。
卦辞
改革は先に人が信じる時を得て、正しく進める時だけ悔いが消えます。
原文
革:己日乃孚,元亨。利贞。悔亡。
現代語訳
革は、己の日になってから信じられます。大いに通じ、正しくするのに利があり、悔いは亡びます。
卦辞の読み解き
つまり、信じられる時日が来てから改めれば通じ、正しければ悔いが消えるという意味です。革とは、改めること、旧を去って新に従うことです。高島は己日を天干の己として読みます。己は土に属し、土は信を主り、また中にいて水火を調えます。水と火はもともと相克します。中間に土の調和があってこそ、改革はただの衝突ではなく、新しい秩序になります。
「元亨利貞」は、革が時にかなえば、始めはよく、進みは通じ、方法はよく、正を守って長く続けられることを示します。しかし「悔亡」は孚によって初めて成ります。信がなければ、改めれば改めるほど怨みを招きます。信があれば、旧い悔いは消えます。人事で最も大切なのは、改革の前に信を求めることです。理由を公開し、利害を説き、何度も通じ合わせ、人々に、なぜ改めざるを得ないかを知ってもらうのです。
革は自分にも、人事にも、国家にも用いられます。過ちを改め善へ移るのは我が身の革です。旧を去り新に従うのは事務の革です。寒が往き暑が来るのは天時の革です。民を弔い罪を伐つのは政治の革です。大小は違っても道理は同じです。変えるべき時に変えるのが革です。変えるべきでないのに乱りに変えるのは妄です。
実際の読み方
転職、制度変更、事業モデル、関係、家宅の変更を問う時、できるかどうかだけを問わず、何によって人に信じてもらうかを問います。
証拠、時機、合意、秩序がそろった時が己日です。まだなら、まず準備します。
彖曰
衝突を破壊で終わらせず、明らかな道理と悦服によって新しい秩序へ変えます。
原文
革,水火相息,二女同居,其志不相得,曰革。己日乃孚;革而信也。文明以说,大亨以正,革而当,其悔乃亡。天地革而四时成,汤武革命,顺乎天而应乎人,革之时义大矣哉!
現代語訳
革とは、水と火が互いに消し合い、二人の女が同居しても志が合わないため、革といいます。己日に至って初めて信じられるのは、改革が成って信を得るからです。文明にして悦び、正によって大いに亨り、改革が時にかなえば、その悔いは消えます。天地が革まって四時が成り、湯王と武王の革命は天に順い人に応じました。革の時と意義は、なんと大きいことでしょう。
彖伝の読み解き
つまり、性質の合わないものが同じ所にあって変化が必要になるという意味です。離は中女、兌は少女です。同じ卦にいますが、水火は性が異なり、位置も相得ません。だから必ず変が生まれます。水火がただ制し合えば止まり、成し合えば生まれます。革の難しさは、衝突を新しい生へ変えることです。
「文明以て説び、大いに亨るに正を以てす」。離は文明、兌は悦です。改革は暗く粗暴であってはいけません。道理を明らかにします。威圧だけに頼ってはいけません。人心を悦服させます。速さだけを図ってはいけません。正道によって大通を成します。革が時に当たれば、悔いは初めて亡びます。
天地が革まって四時が成り、湯武が革命して天に順い人に応じたから、正と言われました。高島は、国家が長く治まり安んじている時、聖人は無事に変を生むことを好まないと強調します。ただ法が久しければ弛み、俗が久しければ壊れ、因循の弊が積もって大乱を醸す時、やむを得ず更始します。それでも計画を周到にし、時勢を明察し、人心に順い、正道を守らなければなりません。
実際の読み方
改革の善し悪しを見るには、三つを見ます。旧弊が本当に深いか。変革が本当に時に合うか。人心が本当に服せるか。
第一だけなら破壊になります。第二だけなら投機になります。第三だけで正道がなければ迎合になります。
象曰
改革の前にまず時を明らかにし、いつ変えるべきかを見定めます。
原文
泽中有火,革,君子以治历明时。
現代語訳
沢の中に火があるのが革です。君子はこれを見て暦を治め、時を明らかにします。
象伝の読み解き
つまり、常ならぬ変化の前に、まず時令を正し、変える時を見極めるという意味です。沢は本来水の集まる所です。その中に火があるのは、天地の常が反して変を生む象です。君子はこの象に法り、急いで改めるのではなく、まず暦を治め、時を明らかにし、日月寒暑、時令の往来を推して、変革すべき時点を知ります。
井が革の前にあるのは、先に元気を養い、その後に旧弊を改めることを示します。革が鼎の前にあるのは、先に旧を去り、その後に新を取ることを示します。順序を乱してはいけません。根本を養わずに革すれば本を傷めます。旧弊を去らずに鼎を立てれば、新しい器に古い病を入れることになります。
湯武の革は、彼らが個人的に変を好んだからではありません。時勢が至り、天命と人心が互いに応じたからです。高島は、革をよく用いた者は湯武に及ぶものはないと言います。革が成るのは、人力だけではなく、時にあります。
実際の読み方
改革を問うなら、まず暦の感覚を持ちます。いつ公表するか、いつ試すか、いつ切り替えるか、いつ振り返るか。
人生の大きな変更も同じです。先に本を養い、次に旧を去り、その後に新を立てます。熱情が来たから全てを一度にひっくり返すのではありません。
占断
変えるべき時は進みますが、時・信・正が欠ける改革は乱になります。
総合的な占意
革卦は、旧い局面を改める必要を見極め、時に従い、信を得て、正しく新しい秩序へ移る卦です。
項目別の占断
- 時運と功名:異常な気運には時に従って改革します。龍門の変化のように、名位を新しくするには吉です。
- 戦いと経営:陣営の火災と、金が火に入るような消耗を防ぎ、場所や方法を改めてから進みます。
- 家宅・病・訴訟:火災を防ぎます。治療では医師を改める選択も含め、訴詞は事実に沿って直し、時を待ちます。
- 婚姻と関係:旧い構造に根本的な衝突があるなら、表面だけを保たず、誠実に関係を組み直します。
六爻の要点
- 初九:時が熟していないため、黄牛の革のように固く守り、軽く動きません。
- 六二:条件が整う己日に改革へ進めますが、正しさを守ります。
- 九三:性急な前進は凶であり、案を繰り返し議し、三度信を得てから改めます。
- 九四:悔いが消え、信が備わって初めて、正当に命と制度を改められます。
- 九五:大人の虎変のように理由と成果が明らかで、占わずとも人が信じます。
- 上六:改革後は君子が実質を整え、小人は表面だけを変えます。ここでは征かず守成します。
実際の読み方
どんな変動でも、己日、つまり合った時点をつかみます。まだなら、先に固め、説明し、試します。至ったなら、ためらい過ぎません。
初爻はまだ動かない。二爻は動ける。三爻は再三通じ合わせる。四爻は命を改める。五爻はすでに人が信じる。上爻は守成です。
初爻
まだ改革の時でない時は、動かず黄牛の革のように土台を固めます。
原文
初九:巩用黄牛之革。
現代語訳
黄牛の革で固く締めます。
爻辞の読み解き
つまり、柔順で中正な力によって、まずしっかり固定するという意味です。離は黄、牛は土、革は皮です。鞏には堅くする意味があり、牛皮から毛を去り、火で乾かして、まだ本当に使える革になる前のような象です。初爻は最初にあり、時も位もまだ足りず、才徳も大改を担うには不足しています。だから動いてはいけません。
革は大事です。思いついたからすぐ改めるものではありません。初九の工夫は、固定すること、準備すること、材料を試すこと、土台を打つことです。基礎が安定するほど、後の革は成りやすい。基礎が安定しないまま早く動けば、事を壊しやすくなります。
実際の読み方
時運は好運が初めて来た所で、固く守るのがよく、妄りに動いてはいけません。経営は商いが初めて成る段階なので、まず根基を立て、大改を急ぎません。功名は才がまだ充ちず時も早く、数年後を待てば伸びます。
婚姻は年齢や条件がまだ早いことがあり、待つのがよい。家宅は新造が堅固です。訴訟は絡みが堅く、短期には断ちにくい。
高島の占例
二爻
時機と信がそろったら、上と応じて進めば吉で咎はありません。
原文
六二:己日乃革之,征吉,无咎。
現代語訳
己の日になってから、これを革めます。征けば吉です。咎はありません。
爻辞の読み解き
つまり、信の時日が来てから改めて進めば吉で咎がないという意味です。六二は離卦の中位にあり、卦辞の己日乃孚に当たる位置です。改めるべき日が来て、人心に信がある時、改革は実行できます。
二は五と応じます。五は外卦にあり、位を持つ大人です。六二の征は、乱れて行くことではありません。五の命に応じ、文明の運をともに開くために進むことです。変革に上下の一致があり、礼法と秩序があり、正しい時機があるなら、吉で大きな過失はありません。
実際の読み方
時運は土運、信運が来る時で、事を興し業を立てられます。戦いでは、適した日を選んで号令を発し交戦します。経営では、新しい事業の開市に時を選び、信を立てます。
功名は土運に逢えば成ります。婚姻はよい相手となることがあります。旧宅の修理も、日を定めて動くのがよい時です。
高島の占例
占例では、ある紳士が気運を問うて、革が夬に変じる六二を得ました。高島は、革は旧を去り新を取り、事業を重ねて興す象だと読みました。二爻を得たのは、まさに改革に適した時であり、相談者の気運は盛んで、大いに有為だと断じました。また己日から、戊己の日を選んで出発するよう勧め、往けば妨げはないとしました。
三爻
性急な前進も固執も危うい境では、再三説明して信を得てから改めます。
原文
九三:征凶,贞厉,革言三就,有孚。
現代語訳
征けば凶です。正しくしても危ういです。改革の言葉が三度まとまれば、信があります。
爻辞の読み解き
つまり、急いで進むのも旧を固く守るのも危うく、再三話がまとまって初めて信が立つという意味です。三は離卦の終わりです。二爻で改革が動き始め、三爻では成敗を見る所に来ます。急いで前へ進めば凶を招きます。しかし全く改めず旧を固く守っても危険です。だからこの爻は難しいのです。
革言三就とは、改革の前に言葉を尽くすことです。三就は再三の相談、三度の成議とも読めますし、人を選び、民に因り、時に従う三つが備わることとも読めます。盤庚が殷へ遷る時、周公が多方多士へ告げた時、いずれも繰り返し説明しました。言葉が多いことを恐れず、ただ民心が信じることを求めたのです。
実際の読み方
時運は事の多い秋で、一つ慎まなければ凶危がすぐ至ります。再三にわたって計画を練ります。戦いでは、先に号令を明らかにし、衆が信じてから任事できます。経営では、先に損を防ぎ、後に益を求めます。貿易は信を主とし、商人たちが信じ従って初めて利を得ます。
功名は三度の試みで成ることがあります。訴訟は三審のように、段階を経て正しさが通ることがあります。婚姻は三人の仲介によって成ることがあります。
高島の占例
占例では、ある旧藩士が藩政の方向を問うて、革が随に変じる九三を得ました。高島は、藩政は革めざるを得ないが、急に革を用いてはいけないと断じました。水火が相息み、滅びてまた生じるのは、旧を去り新を取ることです。しかし三爻は成敗がここにあることを明らかにしています。再三酌議し、人心を信服させなければ、急な革は凶であり、不革も危ういのです。
四爻
悔いが消え信が立った時、議論を越えて命令や制度を改めれば吉です。
原文
九四:悔亡,有孚改命,吉。
現代語訳
悔いは亡びます。信があって命を改めます。吉です。
爻辞の読み解き
つまり、信が立った時に根本の命令を改めれば吉という意味です。九四は離を出て兌に入る所で、改革の境目です。前にあったためらい、危険、繰り返しの説明が、ここで信を得ていれば、議論を命令へ、構想を制度へ変えることができます。
改命は重い言葉です。表面の方法を少し変えるだけではありません。根本の命令、方向、秩序を改めることです。高島は、真の改命は上は天命に順い、下は人心に順うものであり、湯武の革命のようであって初めて吉だと戒めます。後世、湯武を仮托して妄りに改命を望んだ者は、多く滅亡しました。志なく、徳なく、信なければ、改命を語ってはいけません。
実際の読み方
時運は災悔が退き、吉運が来ます。万事を改め作ることができます。経営では旧業を重ねて興し、大利を得ます。戦いでは旗を改め、道を変え、軍令を立て直せば敗を勝に転じます。
功名は武を改め文に就くことで名を成すことがあります。家宅は改造が大吉です。訴訟は悔いが退けば訟をやめることができます。
高島の占例
占例1
友人が気運を問うて、革が既済に変じる九四を得ました。高島は、衰運が去り盛運が来て、災悔はすでに消えた。旧事は不利で、改作すれば吉だと断じました。
占例2
明治二十八年、威海衛の戦いで日本軍と清国北洋艦隊が相持した時、高島がこの爻を得ました。火器で鉄艦を攻めるのは、まさに変革の時であり、全勝の占だと読みました。後に北洋艦隊は果たして敗れました。
五爻
徳ある大人の改革は虎文のように明らかで、占う前から人が信じます。
原文
九五:大人虎变,未占有孚。
現代語訳
大人が虎のように変わります。まだ占わなくても信があります。
爻辞の読み解き
つまり、大人の改革は虎の文のように明らかで、人が占う前から信じるという意味です。九五は尊位にあり、革卦の主です。虎変とは、虎の毛に文が現れ、変わるほど美しく、明らかになることです。大人の改革は、暗中にすり替えることでも、無理に飾ることでもありません。徳と位がともに高く、文明が更新され、天下がその文采と正当性を見ることができるものです。
「未占有孚」は、最も高い信頼です。まだ占わなくても、衆人はすでに信じています。鬼神に証明を求める前に、人心が先に服しています。湯武革命の正しさは、この爻にあります。本当の大改革は、九五に至ると制度だけでなく、文明そのものが開かれます。
実際の読み方
時運は大運が極めて盛んです。普通の人が得ても、先祖の光を増し、子孫を豊かにし、家声を振るわせることがあります。戦いでは威信がすでに著しく、戦わずして降らせることもできます。
経営では、秋令または価格に大きな変化が来るので、先に値を定めて利を取ります。功名は雲が龍に従い、風が虎に従うように、それぞれ遇うべき時を得ます。重大な改革では、結果そのものが虎文のように、明らかで、公で、徳があり、力があるようにします。
高島の占例
戊辰の変の時、ある諸侯家で庶子が藩へ帰るべきかをめぐり二党が争いました。一方は旧幕府への忠を尽くそうとし、一方は朝命を奉じようとしました。高島が占って革が豊に変じ、九五を得ました。彼は、これはまさに二女同居、その志相得ずで、時は革を用いるべきだと断じました。九五の大人虎変は、天に応じ運を承ける大人がすでに現れたことを示し、人心は憂えていても最後には信服する。速やかに本藩へ帰るのがよいと説きました。衆人は聞いて異議を唱えず、その日のうちに帰装しました。
上爻
改革が成った後は、風俗を整え、さらに進まず正を守るのが吉です。
原文
上六:君子豹变,小人革面,征凶,居贞吉。
現代語訳
君子は豹のように変わります。小人は面を革めます。征けば凶です。正しく居れば吉です。
爻辞の読み解き
つまり、改革が成った後は君子も民も姿を改めるが、さらに進むと凶で、正しく守れば吉という意味です。革が上爻に至れば、改革はすでに完成しています。九五は虎変で、大改革を主導する大人を表します。上六は豹変で、尊位にはいないが徳ある君子も、文明の治によってその文采を増すことを表します。
「小人革面」は、ただ悪く読む必要はありません。普通の人、まだ大きな担当を持たない人も、面貌を改め、新しい教化に順うと読めます。改革の成功は、上層の制度だけが変わることではありません。下の風俗、人心、日用の行動まで向きが変わることです。
しかし革がすでに成った以上、さらに無事にあれこれ改めてはいけません。「征凶、居貞吉」は守成の戒めです。湯が夏を革めた後には徳を昭らかにし中を建て、武王が商に克った後には文を修め武を休めました。変が定まった後、なお乱りに改めれば、自ら多事を取るだけです。
実際の読み方
時運はすでに全盛で、光華が明らかです。守成がよい。経営は創業以来、名利がともに成っており、これからは足るを知り慎んで守ります。功名は極まっているので、功成り身退くがよい。
戦いはすでに定まり、兵をやめて退き守るべきです。家宅は移転が不利で、安居して正を守れば吉。失せ物は姿が変わっており、探しにくい時です。
高島の占例
占例では、ある紳士が気運を問うて、革が同人に変じる上六を得ました。高島は、その人は以前、維新の治を助け功績があった。今は上爻の豹変で、位を退き閑居し、徳あって位なき象に合うと読みました。功業はすでに著しく、文明はすでに現れている。これからは守成して福を受けるのがよく、多く求めるべきではない。だから征けば凶、貞に居れば吉だと断じました。
沢火革:読みの覚え
沢火革は、古い形を改める卦です。改革は時、理由、信がそろって初めて悔いが消えます。
変える理由が信じられるか
革では、変えること自体より、なぜ今変えるのかを人が信じられるかが大切です。説明、時機、正しさがなければ改革は乱になります。
古い皮を脱ぐには、新しい形が必要です。壊す力だけでなく、改めた後の風俗や運用まで整えます。
立てておきたい問い
- 変える理由は、関係者に明らかですか。 - 時が熟す前に、急いで革を起こしていませんか。 - 改革後の風俗や運用まで整えていますか。
信を得てから改める
制度変更、転職、関係の更新、商品刷新では、先に信を得ます。議論を越えて命令を改める段階か、まだ説明を重ねる段階かを見極めます。
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火風鼎とあわせると、革は古いものを除き、鼎は新しい秩序を載せる器を成す卦なので、旧制を壊すだけで終わらないことが分かります。火雷噬嗑とあわせれば、噬嗑は目の前の障害を噛み切り、革は仕組み全体を改める働きなので、障害の処理と制度の改革を分けて読めます。
本卦の問い
変える理由は、関係者に明らかですか。
理由が見えなければ、人は改革を気まぐれや攻撃として受け取ります。何が古くなり、なぜ今変えるのかを明らかにします。
時が熟す前に、急いで革を起こしていませんか。
必要な改革でも、早すぎれば反発が残ります。信、証拠、代替案、受け皿がそろっているかを見ます。
改革後の風俗や運用まで整えていますか。
革は壊して終わりではありません。新しいルール、役割、日程、言葉、習慣まで整えて初めて、変化が落ち着きます。
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