高島易断
地風升|意味・卦辞爻辞解説
地風升䷭:一言で読む 升は、上へ生長する卦です。木が地中からゆっくり伸びるように、時機、根、日々の積み重ねによって上がります。 現代語訳 升は上が坤地、下が巽風であり、巽はまた木です。大象では「地中に木を生ず」と言います。木の根は土の中にあり、初めは小さな芽に過ぎません。後に枝幹がしだいに高くなり、ついには日を覆い空へ届くほどになります。この升は、一気に跳び上がることではなく、根の気に従って一寸ずつ上がることです。
導入
一言で読む
升は、上へ生長する卦です。木が地中からゆっくり伸びるように、時機、根、日々の積み重ねによって上がります。
現代語訳
升は上が坤地、下が巽風であり、巽はまた木です。大象では「地中に木を生ず」と言います。木の根は土の中にあり、初めは小さな芽に過ぎません。後に枝幹がしだいに高くなり、ついには日を覆い空へ届くほどになります。この升は、一気に跳び上がることではなく、根の気に従って一寸ずつ上がることです。
高島はまた風の象からも説きます。風は地気から発し、地下から上がり、たちまち天上へ行きます。ここにも升の意味があります。升は十二月の卦で、陰気が下に凝り、陽気が上へ昇り、旧気が尽きようとして新気が伸び始める時です。だから升卦は時を重く見ます。時が来ていなければ、躁進は根を傷めます。時が来れば、柔順であっても上へ達します。
卦辞は「升は元いに亨る。用て大人を見る。恤うる勿れ。南征して吉」と言います。升は大きく通じますが、大人に会うことが必要です。信頼できる人に導かれ、賞識される必要があります。大人に会えば、過度に憂えることはありません。南は明るい方位です。南征吉とは、暗い所から明るい所へ出て、志が実行されることを表します。
実際の読み方
升を得ても、すぐ昇進や大金だけを思わないことです。これは長期の成長に近い卦です。学び、資歴、信用、作品、事業、家業は、いずれも小を積んで大にします。
事業なら穏やかに上がる。名を求めるなら貴人を見る。経営なら蓄積を重んじる。健康では、病勢が上がるならかえって防ぎます。順に升れば進歩、急に升れば虚浮、尽きても止まらなければ上六の冥升です。
卦辞
一言で読む
昇る道は、根を育てたうえで大人に会い、明るい方へ順に進む時に開きます。
現代語訳
升は大いに通じます。大人を見るために用います。憂えることはありません。南へ征けば吉です。つまり、上へ進むには信頼できる人に会い、明るい方向へ向かえば吉、という字面です。升卦は巽から坤へ上達します。木が土の中から伸びるようなものです。巽柔が下にあり、坤順が上にあります。柔が時に順って昇るので、元亨の大通があります。しかし柔弱なものは、剛中の者に助けられなければ自立しにくい。だから卦辞は単に「大人を見るに利があります」と言わず、「用て大人を見る」と言います。自ら進んで見え、求め、見いだされ、引き入れられ、用いられる必要を強めています。
「恤うる勿れ」は、何も心配するなということではありません。本当の大人に会い、正しい導きを得たなら、昇進には慶びがあるので、過度に恐れる必要はないという意味です。高島は、呂望が文王に会い、孔明が劉備に会った例を挙げます。才能ある人も、時に合ってその才能を用いる人に会わなければ、志は通りません。
「南征吉」は、南へ行けば何でも吉という単純な意味ではありません。南は明に属します。暗い所から明るい所へ、不遇から任用へ、内に蓄えたものから外の実行へ向かうことです。升の方向は正しく、明るくなければなりません。私欲、権謀、虚名へ上がるのは、升の吉ではありません。
実際の読み方
昇進を問うなら、本当に自分を見てくれる人がいるか、自分が見られるだけの徳と力を持つかを見ます。創業なら、まず品物と信用を育ててから、資源を持つ人に会います。
試験や名を求めるなら、階段を一段ずつ進みます。恋愛や家庭では、無理に高い所へ攀じず、正しく時に合って初めて吉です。升の鍵は、時、徳、人、向きです。
彖伝
一言で読む
柔らかい芽も、時に合い、順って中正の助けに応じれば大きく通じます。
現代語訳
柔が時によって昇ります。巽であり順い、剛が中にあって応じます。だから大いに通じます。つまり、弱く見えるものも、時に合い、順い、中正の助けに応じれば大きく通る、という字面です。升の核心は「時を以て」です。巽柔は下にいて冒進せず、坤順は上にいて阻みません。九二は剛中で、六五が応じます。導く人があり、応じる位があるので、小さな始まりも大亨へ通じます。
柔順は無用な弱さではありません。木の芽が土から出たばかりの時、とても柔らかく、斧と強さを競うことはできません。しかし日々生長し、年々積もれば、ついには多くの硬い物より高くなります。人の徳行、学問、事業、名望も同じです。本当の昇進は、一時の引き上げだけではなく、長く徳に順い、積み重ね、時を得、人を得ることです。
高島はこれを人事に用いて、人には屈伸、窮達があるが、どれにも時があると言います。屈した者は伸びることを求め、窮した者は達することを求めます。志がないのはいけません。しかし時が来ていないのに躁進してもいけません。凡そ升を求める者は、多く大人を先導として借り、引き入れられ、登用され、賞識されます。士の吉はまた、大人が人を得る吉でもあります。賢を挙げ能を任ずれば、朝廷や国家にも慶びがあります。
実際の読み方
升を読む時は三つを問います。自分に根があるか、それともただ攀附したいだけか。時機は来ているか、それとも急いで段を飛ばそうとしているか。見る大人は正しいか、それとも虚名へ連れて行くだけか。
時に合った升は、日々盛んになります。時に合わない升は、高くなるほど危うくなります。
象伝
一言で読む
高くなる道は一足飛びではなく、徳に順い、小を積み続けることです。
現代語訳
地中に木が生じるのが升です。君子はこれを見て徳に順い、小さいものを積んで高大を成します。つまり、木が土の中から育つように、徳に従って小さな積み重ねで大きくなる、という字面です。木が芽を出したばかりの時は小さく、ほとんど力が見えません。枝葉が茂り、雲に入るほど高くなって初めて、人はその高大に驚きます。しかしその高大は突然来たのではなく、年月をかけて積もったものです。
順徳とは、徳性に従って自然に生長することです。根本に背かず、苗を引き抜いて伸ばすようなことをしません。坤は順、巽は入です。巽が土の中へ入り、そこから坤へ上がる。積み重ねがなければ成りません。君子はこの象を取り、一日で名を成そうとせず、毎日少しずつ徳、見識、能力、信用を増します。
これで、升卦が虚を恐れる理由も分かります。木が高くなれるのは、根が地中にあるからです。人が高く上がれるのは、徳が心にあり、功が平日にあり、信が人の間にあるからです。根のない高さは空です。根のある升だけが安定します。
実際の読み方
学びを問うなら、毎日の小さな課題から始めます。事業なら、信頼できる納品、積み上がる信用から始めます。修身なら、小善と小過の所で用功します。
会社なら、手順、品物、人材という根の部分を作ります。升の方法は、自分は高くなりたいと叫ぶことではなく、根と枝を一緒に育てることです。
占断
一言で読む
よいものが日々育つなら吉ですが、病勢や争いまで高まるなら早く抑えます。
現代語訳
高島の総占では、時運には春に生じる気があり、運は日に日に進み盛んになります。功名を問えば、日に日に高く昇る象があります。経営や売買を問えば、わずかな利を積み、しだいに富裕な家を成せます。貨価を問えば、少しずつ高くなる象です。戦いでは、平地に梯を架けて高きに登るようで、城を攻める象があります。
家宅は、初め低く小さいものが、後に高く大きな住居へ改造されることがあります。行人は順風一路で、蓄えも少なくありません。秋の収穫は、風雨がよく調い、年穀が豊かです。婚姻について古文は「順を婦徳とす」と言いますが、現代では、関係が時に順い、礼に順い、正当に成るならよく、無理に高く攀じるのはよくないと読みます。
ただし升には不利な面もあります。病を問う時、肝木が春に盛んで気が上に衝くなら、病は日ごとに重くなります。訴訟なら、争いがしだいに大きくなれば吉ではありません。貪欲や虚名を問えば、高くなるほど空になりやすい。升は、どんな升も吉という卦ではありません。正事の升、徳業の升、時運の升は吉です。病勢の升、争いの升、傲気の升は凶です。
実際の読み方
よい事を問うなら、ゆっくり昇るのがよい。悪い事を問うなら、すぐ止める必要があります。
事業が伸びる局面なら力を加えます。病情が上がるなら火を下げ、気を整えます。価格が上がるなら過熱を防ぎます。名位が上がるなら徳を守ります。関係が熱くなるなら、礼と時に合うかを見ます。
初爻
一言で読む
昇り始めは、力で押すより志が認められ、上と合う時に大吉となります。
現代語訳
まことに昇ります。大いに吉です。つまり、上と志が合い、昇ることを認められるなら大吉、という字面です。初爻は升の始めにあり、位は低く、力は柔らかい。しかし上と志が合います。下が昇ろうとし、上がそれを許すなら、昇る道は通じます。この吉は、自分が力で押し破って得たものではありません。求めて許され、認められ、受け入れられ、同じ道を得た吉です。
象伝は「上、志を合するなり」と言います。初めて昇る時に最も恐れるのは、方向が合わないことです。上が許さず、制度が容れず、時機が合わないなら、強く昇ろうとしても躁進です。上が認め、志が同じなら、柔弱な者でも大きく上へ進めます。
占例では、ある紳士が気運を問うて、升が泰に変じる初六を得ました。高島は、地中に木が生じ、木が春気を得て、枝葉が怒るように伸び、しだいに増して大きくなると読みました。人の運が時を得て、しだいに佳境へ入るのと同じです。初爻は運の開端であり、允升は、求める事も謀る事も、名利を問わず、上方の志と合うことを示す。だから大吉の占だと断じました。
実際の読み方
時運は大いに順で、名を求めても利を求めても意に合いやすい。功名は一挙に名を成す象があります。経営では価格が上がり、利を得ます。戦いでは高所に登って敵情を見抜き、勝つことができます。
婚姻は両家が許し合えば吉。家宅は谷を出て高い木へ移るように、よりよい場所へ移る象があります。病は普通の病なら佳とは言いにくいですが、下陥や下痢など升提を要する病なら利があります。
二爻
一言で読む
昇進の途中で頼るべきものは飾りではなく、薄い礼でも通じる誠です。
現代語訳
真心があれば、薄い禴祭を用いるのに利があります。咎はありません。つまり、飾りが薄くても誠があれば通じ、咎がない、という字面です。九二は巽の中におり、剛で中を得ます。卦中で大人と呼べる位置です。初が昇ろうとする時、まず二を通ります。二がそれを信じ、引き入れれば、昇る道は安定します。
禴は夏祭で、祭礼は薄いものです。爻辞が薄い祭りでも用いるに利ありと言うのは、本当に役に立つものが孚信だからです。昇進は、贈り物が厚いこと、場面が大きいこと、言葉が立派なことによって成るのではありません。長く積んだ信義によって成ります。上下が信を交わせば、鬼神にも感格できるので、大きな過失はなく、慶びがあります。
占例一では、友人が気運を問うて、升が謙に変じる九二を得ました。高島は、相談者は平日から信義があり、朋友、上下との間にも信が通じているので、近く上昇の喜びがあると断じました。占例二では、明治二十九年、ある貴顕が農工銀行設立の成否を問うて、同じ爻を得ました。高島は坤を財、巽を利とし、銀行は成ると読みました。さらに金銀の交易で最も大切なのは信であり、九二の孚こそ銀行事業が立つ根本だと説きました。
実際の読み方
経営では、信用そのものが資本です。信があれば売買の出入りに偽りや憂いがなく、長く利を得ます。功名には喜びの知らせがあります。戦いでは軍中で信が要であり、三軍が一心なら勝てます。
婚姻は二五が信を交わし、陰陽が徳を合わせるので大喜です。病は祈りもよいが、内外の信心と治療の協力が必要です。
三爻
一言で読む
空いた場所や未整備の位置へ進む時は、才と志で空を実にできます。
現代語訳
虚邑に昇ります。つまり、空いた邑、荒れた場所、まだ実の整っていない位置へ上がる、という字面です。虚邑とは、空いた高地、荒れた城邑、あるいは名はあって実がまだ整っていない場所です。九三は巽の終わり、坤の始めにいて、根の部分から地上へ昇って来ました。目の前は空虚に見えます。しかし空だからこそ、開き、治め、建てる余地があります。
象伝は「疑う所なきなり」と言います。困難がないという意味ではありません。この爻はすでにその任を得ているので、勇んで経営してよいということです。太王が岐に遷り、一年で邑を成し、二年で都を成し、三年で初めの五倍になったというように、虚から実へ、小から大へ昇る方法です。
占例一では、明治十六年、ある紳士が県令として赴任する前に占い、升が師に変じる九三を得ました。高島は、虚邑とは凋敝して治めにくい土地、人煙の少ない所であり、盤根錯節を解く才がなければ任に耐えないと読みました。しかし相談者は練達しているので、難しい政務を処理できるとしました。占例二では、北海道十勝国利別原野の開墾を占って同じ爻を得、高島は虚邑を荒地、升虚邑を荒土を村落に変えることと読みました。占例三では司法省の気運を占い、虚邑を法はあるがまだ用いられていないことと見ました。新法の実施は、虚を高めて実のあるものにすることです。
実際の読み方
事業では、目の前の位置が空で、難しく、荒れていても、そこに建設の余地があります。経営では、貨物が空地に集まって市となり、商いは日々盛んになります。功名は上進の地へ昇っており、疑う必要はありません。
戦いでは空城を取ることがあります。家宅は先に空しく後に実ります。婚姻は空房の象でよくありません。病は虚弱の症が多い。
四爻
一言で読む
ある段階まで昇った時ほど、根本に帰って由来を敬い、順って事を進めます。
現代語訳
王が岐山で祭りを行います。吉です。咎はありません。つまり、王が根本の地で祭り、順って事を行えば吉で咎がない、という字面です。岐山は周家の発祥の地です。太王が遷り、文王が安んじ、後に王業の根となりました。爻辞が岐山で祭享すると言うのは、昇進がある段階に来た時、自分の根本へ敬意を向け、由来を認め、天命と人事に順って行うことを示します。
象伝は「順事なり」と言います。六四は直接に升を言わず、祭享を言います。升とはただ高い所へ登ることではないからです。大切な所まで来たなら、かえって頭を下げ、天を敬い、祖を敬い、本業を敬い、山川土地を敬います。この順事の誠がなければ、高く昇るほど本を忘れやすくなります。
占例では、ある商人が気運を問うて、升が恒に変じる六四を得ました。高島は、升卦の諸爻は多く上昇を言うが、二と四だけは祭享に意味を取る。人が上昇し発達しようとするなら、先に神明の護佑を求める、すなわち心を正し、根を敬う必要があると説きました。この商人の運は暁の日が東に昇るように、しだいに高くなり、財運も亨通する。計画の精密さも必要だが、なお斎戒祈祷して上助に感通するのがよいと断じました。
実際の読み方
時運は事が順い、吉で大きな過失はありません。経営では、貨物が山林川谷から出るものなら、財を取るにも感謝と返報を知り、根本へ祭告すれば利があります。功名は、侯から王へ進むような、根基が業を成す象です。
家宅は宅神、祖先、土地、基礎に関わることを整えます。病は祈りによって心を整えることも助けになります。戦いでは古人が戦前に祈ったように、まず信念を立ててから敵に接します。
五爻
一言で読む
高い位へ行くほど近道で跳ばず、正を守って階段を一段ずつ昇ります。
現代語訳
正しくして吉です。階段を昇ります。つまり、正しさを守り、段を踏んで上がれば吉、という字面です。六五は尊位におり、坤徳をもって中に居ます。これは象伝の「徳に順い、小を積み以て高大を成す」に合います。階は階段です。階に昇るとは、階段を順に上がることであって、壁を越え、位を奪い、段を飛ばして乱進することではありません。
この爻で最も重いのは貞です。尊位へ昇っても、正しくなければ、王莽や曹操のような権位の争いになり、吉とは言えません。古人は大舜を例にします。低い所から起こり、徳行が明らかにされ、ついに帝位に登りました。このような升は、徳、時、位が合うので、象伝は「大いに志を得るなり」と言います。
占例では、ある人が娘の気運を問うて、升が井に変じる六五を得ました。高島は、升は柔が時によって昇る卦で、時を得れば吉である。娘を問うなら、多く嫁娶に関わる。「升階」には上へ縁を結び、貴い家へ嫁ぐ象があると読みました。後に果たしてその娘はある紳士に嫁ぎ、占に応じました。
実際の読み方
時運は、平生の志願が多く遂げられる大吉の兆しです。功名は階を拾って登り、栄寵が極まります。経営では五は中の数であり、財は過度に満たし過ぎず、中を得るのが吉です。
戦いでは梯を用いて城を攻め、城を取ることがあります。婚姻は高い親縁に結ぶ象がありますが、正当で礼に合う必要があります。病では病勢が昇るのはよくありません。熱毒、気逆、病が上衝するなら吉ではなく、訴訟も争いが階を昇るように大きくなれば危うい。
上爻
一言で読む
昇り尽くして暗くなったら、さらに登るより正を休まず守ることに利があります。
現代語訳
暗いまま昇ります。休まない正しさに利があります。つまり、上がり尽くして先が暗くなった時は、さらに上を求めるより、正道を守り続けるのが利、という字面です。上爻は坤の極であり、升卦の尽きる所です。太陽が朝に昇り、昼に盛んとなり、夕には暗冥へ入るように、上六まで升れば、もうさらに昇る所はありません。だから冥升と言います。
「息まざるの貞に利があります」が、この爻の生路です。日が沈んでも永遠に滅ぶわけではなく、明日また昇ります。運勢が尽きても、完全に望みがないわけではありません。ただ、なお意地で昇り続けてはいけないだけです。この時は正道を守り、根本を整理し、新しい循環を待ちます。人の富貴、名位はいつか消えます。休まず伝わるものは、道徳、功業、名節です。
明治二十四年、高島が国運を占い、升が蠱に変じる上六を得ました。彼は、日本は維新以来、欧米に倣って富強を求め、海陸軍などは確かに日に上る勢いがあると読みました。しかし遊学した子弟の一部は、本国の政教を深く知らず、外国の教育も本当に深く通じないまま、皮相だけを学んで老成を軽んじている。二十余年の後、昇進はすでに上爻に至っており、なお盲目的に上がろうとすれば冥升となる。利は不息之貞にあり、不善な新法は旧政の根本へ反り、日が沈んだ後また昇るように、晦の後また明るくなるようにして、初めて再び利を得ると断じました。
実際の読み方
時運は好運がすでに過ぎ、次の運が来るのを待つ必要があります。戦いでは夜に幽谷へ入る象があり、休んで明るくなるのを待ってから険を出ます。経営では人と財の両方を失うことを防ぎます。
功名は名位がすでに現れていますが、身後の寂しさを防ぎます。婚姻はともに老いるのが難しい恐れがあります。家宅は宅運が過ぎ、勢いが下がります。病では冥升に魂が昇る象があり、不利なので特に慎みます。
地風升:読みの覚え
地風升は、木が地中から伸びるように少しずつ昇る卦です。近道ではなく、根、時機、助けを得て上へ進みます。
根から一段ずつ昇る
升の道は、一段ずつです。大人に会い、明るい方へ進み、薄い礼でも誠を通す時、柔らかい芽は大きく育ちます。
高い位置だけを求めると根がついてきません。毎日の積み重ねを軽く見ず、助けを得ながら順に昇る卦です。
立てておきたい問い
- 昇ろうとする前に、根は十分に張っていますか。 - 階段を飛ばして、高い位置だけを求めていませんか。 - 助けを求めるべき大人は誰ですか。
高くなるほど由来を敬う
昇進、学業、事業拡大、移転では、毎日の積み重ねを軽く見ません。高くなるほど由来を敬い、正を守って一段ずつ進みます。
あわせて読む
火地晋は光に引かれて進む卦で、地風升は根から育って昇る卦です。風山漸と読むと、昇る速さと順序の違いが見えてきます。
本卦の問い
昇ろうとする前に、根は十分に張っていますか。
技術、信用、体力、資金、日課が根になります。根が浅いまま上へ出ると、少しの風で揺らぎます。
階段を飛ばして、高い位置だけを求めていませんか。
升は飛躍ではなく上昇です。資格、経験、紹介、礼儀など、途中の段を踏むことで高さが安定します。
助けを求めるべき大人は誰ですか。
引き上げてくれる上司、師、専門家、先輩、支援者です。升では、ひとりで高くなるより、正しい助けを得て昇ります。
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